・2010/11/20
からだの冷えについて
・「冷え性」は一般的に女性に多いといわれていますが、最近では、子どもから男性まで冷え性に悩まされている人が増えて
います。
・体や手足の冷えが生じると、「体が痛む」、「肩や腰にハリを感じる」、「なかなか寝付けない」などいろいろな症状になって現れま
す。
・「冷え」は、体温の調節機能が正常に働かないことで生じます。ヒトには体表面の温度が一時的に下がった場合、皮膚の毛細血管を収縮
させて、血液循環を抑制し、体の表面から熱が発散しないように働きます。
・同時に熱エネルギーを産生し、体温を維持しています。この体温調節機構がうまく働かないと、『冷え』を感じるようになります。
◆冷えの原因◆
●体質・体格
→ 熱エネルギーを産生する筋肉量が少ないと、
症状が現れます。
運動不足による筋肉の減少も影響します。
また、遺伝的要因も考えられます。
●自律神経
→ 体温調節は自律神経の働きによって、
制御されています。
自律神経のバランスに乱れが生じると、
体温調節ができなくなります。
●生活習慣
→ 薄着、ハイヒール、体を絞めつける下着や衣類
などは、寒さを感知する働きがにぶくなります。
また、無理なダイエットや過度の冷暖房も原因と
なります。
●女性ホルモン
→ 女性ホルモン分泌に変動が起こることも原因と
なります。
ホルモンは自律神経に影響を与えるため、月経
前や更年期は冷えを感じやすくなります。
●疾患
→ 疾患により、血液循環や新陳代謝が悪くなって
くると、手足、体全体に冷えが生じます。
(閉塞性動脈硬化症、甲状腺機能低下症、膠原病
糖尿病など)
★冷えが生じないようにするためには、代謝を活発にして、
バランスの良い食生活が基本です。できるだけ多くの食品を
摂るように心がけましょう。
体を冷やすものは控えて、温かいものを摂るようにしましょう。
また、無理なダイエットはエネルギー不足を引き起こし、
冷えの症状につながります。
インスタント食品やレトルト食品、タバコなどはできるだけ
控えましょう。
◆◆◆ 冷えに効果的なビタミンと食材 ◆◆◆
●ビタミンC …鉄分の吸収を促進し、毛細血管の機能を保持します。(ブロッコリー、赤ピーマン、レモン、キウイフルーツなど)
●ビタミンE … 血行を改善し、女性ホルモンの分泌を調整します
(アーモンド、うなぎ、サフラワー油、コーン油など)
●パントテン酸…代謝を促進し、自律神経を活性させます。(鶏レバー、納豆など)
●タンパク質 …エネルギー源となり、神経機能を保持します。
☆体を温める食材 … 生姜、ねぎ、ニンニク、こしょう、山椒、トウガラシなど。生野
菜、果物は熱を取り、体を冷やす働きがあるといわれて います。
★2010/
9/14
「夏バテ対策ワンポイント」
このところ、仙台では涼しい日が訪れています。
段々涼しくなっていくようですが、今は十分な休息と睡眠をとることが大事です。
毎日同じ時間に就寝し、良質な睡眠時間を確保するように心がけましょう。涼しくなってから体調を崩さないための秘訣のひとつで
す。
★2010/ 6/ 5
入梅時の食中毒対策は大丈夫ですか?
厚生労働省によると、我が国の食中毒は毎年2000件発生し、被害者数は約3万人で、その数はここ数年
で急激に上昇しているといわれています。
食中毒の発生件数のうち細菌が原因であるものは圧倒的に多く約8割あります。
その他の原因はノロウイルスや自然毒などがあります。食中毒には大きく分けて二つのタイプがあります。
●感染型…飲食物と共に摂取された菌が腸内で増殖し、感染を起こし発病。
●毒素型…食中毒で増殖した菌が産出した毒素を摂取する事で起こる。
★現在最も安全で効果的なのは、当薬局で大好評の二酸化塩素水「エルクリン」を器具や、まな板、食材などにスプレーし除菌するこ
とです。
・2008/12/ 6
パンデミックに備えて
最近テレビや新聞・報道などでよく耳にする言葉に「パンデミック」があります。
フリーの百科事典、『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、
パンデミック(pandemic)とは、ある感染症や伝染病が世界的に流行することを表す用語である。日本語に訳すと感染爆発や汎発流行
にあたる。 感染症がコミュニティ内で流行することをエ
ピデミック(epidemic)
と呼ぶが、それが規模が大きくなり世界各地で散発的に起こるようになった状態をいう。
身近なのはインフルエンザですが、よく言われているような四人に一人が感染するような事態になれば、社会機能が麻痺状
態になることが想定され、政府や自治体などは早くからそれに備えた対策マニュアルを作成し、緊急事態に備えています。
しかし、これは個人レベルでも相当な備えが必要であると知りました。
すでに大地震や災害の備えをしている方はご存じかもしれません。
参考の為にそれらを掲げておきます。薬以外でも、意外に大事なものが多いです。
<家庭の備蓄品チェックリスト>
●食料品(2ヶ月分がめど )
□主食の米、切り餅、めん類、シリアル
□塩、砂糖、しょうゆ
□インスタントラーメン、レトルト食品、フリーズドライ食品
(カレー、おかゆ、みそ汁など)
□缶詰
□チョコレート、缶ドロップ
□ジャム、栄養補給食品
□ミネラルウォーター、ペットボトル飲料
□スポーツトリンクなど粉末飲料
●日用品・医薬品
□常備薬(胃腸薬、持病の処方薬など)
□解熱剤 (アセトアミノフェン系)
□ゴム手袋
□マスク
□包帯、ガーゼ
□うがい薬
□水枕、保冷剤、解熱シートなど冷却用品
□消毒用アルコール
□洗剤、漂白剤
□カセットコンロ、ボンベ
□懐中電灯、乾電池
□トイレットペーパー、ウェットティッシュ
□ビニール袋
●その他
口現金
□粉ミルク
□ペットフード
□コンタクトレンズ
・2008/11/11
病気の起きやすい時刻
私達の身体の状態は一日の内でいつも同じではないように、病気や病的症状には起きやすい時間帯があるようです。
生体リズムと病気は密接に関わりがあることを田村康二氏の著書「病気の時刻表」から知りました。症状が悪化しやすい時間帯とその時間
帯を以下に掲げます。
0時 〜 4時:胃潰瘍 ガン細胞増殖
4時 〜 6時:気管支ぜんそく 異型狭心症
6時 〜 8時:アレルギー性鼻炎 偏頭痛 突然死 脳梗塞
慢性関節リウマチ
8時 〜10時:心筋梗塞 運動狭心症 痛風発作
16時 〜18時:心筋梗塞
18時 〜20時:胃潰瘍の穿孔
このように、病気症状について前もって知っていれば、発症の可能性を事前に意識することにより、的確な対処をとれることに繋がって
いき、発症を抑えることも可能になるのではないでしょうか。また、ここで大事なことは、薬だけに頼らないで、自分の身体をよく知る、
ということではないでしょうか。
・2008/9/11
気をつけよう食中毒
食中毒は、寒い季節でも発生しますが、特に多くなる時期は、ツユの6月頃から残暑厳しい8月〜9月頃に集中し
ます。
食中毒の起こる原因は、キノコやフグによる自然毒で起こる場合もありますが、約8〜9割は細菌によるものです。
細菌性中毒はおおまかに感染型と毒素型に分類され、「感染型」の食中毒は細菌の付いた食べ物を食べる
事によって細菌が腸管内で増殖して起こります。
毒素型は感染型に比べて潜伏期間が短いので、比較的短時間で発病します。中でも、全国各地で騒がした、ベロ毒素を生産する腸管
出血性大腸菌「O−157」による集団食中毒が広がりをみせました。
その中でも死者・重症患者増加が懸念されましたが、各地で警戒態勢が強められ、現在は終息している感があります。
しかし、特に抵抗力の弱い子供さんや、老齢者には、食中毒に対する関心をあつめています。
次に、実際にどんな食品に菌が繁殖しやすいか、また気をつける場所を例に挙げてみましょう。
●サルモネラ菌 … 卵の加工食品や食肉に
特に子供や高齢者が感染すると重傷化する傾向があります。わずかな菌量でも感染してしまいます。卵や肉を調理するときは、十分
加熱するようにしましょう。
●腸炎ビブリオ … 刺身・寿司・弁当に
短時間で増殖しますが、高温や低温になると増殖が鈍り、また真水に弱いという特徴があります。また、魚介類は十分水洗いや加熱
で感染を避けましょう。
●カンピロバクター … 飲料水・鶏豚肉に
10℃以下の低温で長時間生きられるので、食品を冷凍しても食中毒の防止には役立ちません。ただし、60℃で1分間加熱すると
死滅します。肉類は中心部まで熱を通して食べましょう。
●黄色ブドウ球菌 … 手指の化膿・おにぎりに
毒素型で、高温多湿を好み増殖します。この毒素は熱や乾燥にも特に強いため、加熱しても毒素は消えないため、注意が必要です。
●病原性大腸菌 … 人・動物の腸に
大腸菌は通常、人や動物の腸管内に存在し、大部分の大腸菌は病気を起こすことがないのですが、一部の大腸菌が病原性を持って食
中毒を起こします。
中には1996年に発生したO−157のように重症化するものもあります。
O−157は75℃で1分以上の加熱で死滅するので、調理する際は中心温度が75℃以上になるようにしましょう。そして、生肉は
極力さけるようにしましょう。乳幼児には十分注意が必要です。
★★食中毒の予防には「大草胃腸薬」をお勧めします★★
http://www.okusa.co.jp/
…大草製薬ホームページ
・2008/6/27
紫外線のお肌対策〜当薬局おすすめの商品
今は太陽の陽射しが強い時期です。ちょっと空を見上げただけでも、影響を受けます。室内に戻ると目が慣れるまで時間がかかるの
でそれがわかります。
月によって紫外線の量の大小はありますが、これからもまだまだ対策が必要です。
●紫外線対策●
@紫外線の強い時間帯の外出は避ける
A日陰を利用する
B日傘を使う、帽子をかぶる。
C衣服で覆う(長袖、手袋)
Dサングラスをかける
E日焼け止めクリームをうまく利用する
★おすすめ商品★(外用薬)
「オードムーゲ・ヴェヴィエシリーズ」
・主成分にリン酸L−アスコルビルマグネシウム、L−アスコルビン酸2−グルコシドを含み、シミの原因となるメラ
ニンの生成を抑制します。
「オードムーゲ・UVデイケアミルク」
・さらっとした乳液タイプの日焼け止めです。ナチュラルカラーなので、若い方から年配の方まで幅広くお使いいただいています。
・主成分に酸化亜鉛、酸化チタンを含みます。植物エキスのオウゴンエキス、ソウハクヒエキスも配合なので安心です。
・SPF値25、PA++。お買い物お散歩や運転中などの日常外出に最適です。※こまめに塗り直すとたいへん効果的です。
・紫外線吸収剤は一切使用していませんので、小さなお子様でも安心してお使いいただけます。
・お肌に軽くパッティングするようにつけてください。薄くのびて、白浮きがしません。メイク下地としてもお使いいただけます。
・2006/7/13
自分で守ろう、夏の自分の健康
あともう少しで夏本番を迎えます。
その前にちょっとだけ健康対策をしておきたいもの。
梅雨の間でも冷たいものの摂りすぎにはくれぐれも注意したいです。知らないうちに体を冷やして病気の元を作っています。
・冷房の効いた部屋では冷たいものは控えるようにする。
・体を温め、発汗を促す食べ物を努めてとるように心がける。
体を温める食物は一般的に暖色の色のもの(赤・黒・黄・橙)で、反対に冷色(青・白・緑)のものは体を冷やすと言われます。
(「体を温めると病気は必ず治る」石原結實著 三笠書房より)
また、紅茶に生姜をすったものを入れて蜂蜜や黒糖で味をつけて頂くと、体が暖まるそうで、ぜひ試してみてください。
・2006/ 3/ 1
花粉の飛散を前に気をつけること
1.花粉飛散予報をテレビ・新聞・インターネットなどを使って利用する。
2.外出をできるだけ控える(特に飛散量が多い時間帯)。
3.外出時には、メガネ(ゴーグル)、マスク、帽子、上着を着用する。
4.洗濯物は戸外に干さない。布団・毛布は室内干しとする。
5.掃除は窓を閉めて行う。掃除機を使用する場合は、排気口を居室外において行う。
6.帰宅時は、衣服に付着した花粉を払ってから入室し、洗顔、手洗い及びうがいを行う。
※ 花粉の付着が少ない生地の上着、衣服への花粉の付着を減らすスプレー、使い捨てのマスク、肌への負担が少ないティッシュ等も上手
に利用するとよいでしょう。
・2005/11/30 風邪とインフルエンザの違いと予防について
普通の風邪は、熱もあまり高くなく、くしゃみ、鼻水、セキ、喉のいたみなどの症状が一般的ですが、インフルエンザはい
きなり38〜40度の高熱になり、関節痛や筋肉痛、頭痛、下痢、前進の倦怠感などの症状を伴い、通常5日間ほど続くのが特徴です。
対処法は、普通の風邪であれば、体を温め、部屋の湿度を高め(60〜80%)にし、十分に睡眠を取ること。
また、インフルエンザの場合は、安易な自己判断は禁物。
症状が出て2日以内であれば、ウイルスの増殖を抑える薬がありますので、早めに医師の診断を受けて下さいね。
★予防法としては外部の細菌の侵入を拒むだけのしっかりとした免疫力をつけることです。それには適度な運動と十分な睡眠、偏らない
食事が大事です。
お勧めはさつまいもを食べることです。
サツマイモ100g中には30mgものビタミンCが含まれています。これはリンゴの10倍もの量です。また、サツマイモは食物繊維も
豊富に含まれていますので、便秘にも有効です。
・2005/10/ 6 季節の変わり目の咳(せき)対策について
日中と夜間の温度差がある季節の変わり目になると、咳が続くと訴える
方が増えてきます。秋晴れの日はカラッとしていて気持ちがいいのですが、空気は乾燥しています。
咳が出る方は、マスクをすることによって、空気に湿気が帯びてノドへの負担が少なくなるので、咳込みの症状が楽になります。
また、気候的に身体を動かしやすいこの時期に一度、居室・寝室やエアコンのフィルターの掃除をして、ハウスダストの量を少しでも減ら
しておくこともお奨めです。
・ 鎮咳去痰薬「アスゲン散」と「錠Aアスゲン」について
【使用上の注意】には『5〜6服用しても症状がよくならない場合は、相談すること』となっていますが、それ以上の回数
を服用してはいけないのでしょうか?
回答: 鎮咳去痰薬は対症療法薬といって、出てきた症状を緩和する薬です。その薬が効いていれば、5〜6回(=1〜2日)服用する間
に症状の緩和が実感できますが、効いていなければ、服用しても症状は緩和しません。その薬が効いていなければ、他の薬に切替えるか、
医療機関へ受診し診断を仰ぐことを考えなければなりません。
服用することによって症状が緩和している(=効いている)状態であれば、続けていただいて構いません。
「アスゲン散」「錠Aアスゲン」を服用していましたが、熱が出てきたので総合感冒薬に切替えようと思います。どの様なタ
イミングで切替えたらよいでしょうか?
回答: 「アスゲン散」や「錠Aアスゲン」のような鎮咳去痰薬と総合感冒薬は配合成分が似ていますから、同時に服用することは避け
て下さい。切替える場合は、それまで服用していた薬の次に服用する時間帯から総合感冒薬に切替えて下さい。
「アスゲン散」「錠Aアスゲン」と市販の解熱鎮痛薬を同時に服用することは可能ですか?
回答: 基本的には可能です。しかし、解熱鎮痛薬の中にはカフェインが配合されている製品もあり、「アスゲン散」や「錠Aアスゲ
ン」の配合成分と重なりますので、胃腸が弱い方やカフェインに弱い方は注意が必要です。
カフェインが配合されていない又は配合量が少ない解熱鎮痛薬もありますので、薬局・薬店の薬剤師にご相談下さい。
・2005/ 9/ 5 ★救急箱の中身を点検しましょう!
9月1日は防災の日、9日は救急の日です
防災の日、救急の日に、ご家庭の避難用具・緊急用飲料水・食糧品の点
検をなさる方も多いと思います。熱い夏を超えた時期でもあり、ご家庭にある救急箱の中の医薬品は大丈夫でしょうか。救急箱の中の定期
的な点検をして、いざという時にあわてないよう、十分な備えをしておきましょう。
●必要な医薬品・手当用具は揃っていますか?
●薬品が変質していないでしょうか?
●使用期限が切れていませんか?
現在、一般用医薬品に関しては、ほとんどの製品でパッケージ・外袋に使用期限が表示してあります。
これらの医薬品は、「未開封の状態」で適切な保存状態であれば、使用期限まで使用することが可能です。ただし、使用期限内でも保存
状態が悪ければ変質することもあります。
ビンを開封した場合は、使用期限を目安にするのではなく、錠剤やカプセル剤は開封後約6ヵ月、シロップ剤や点眼薬では約1ヶ月を目
安にします。
外観が変化しているような場合には使用しないで下さい。
外用クリーム剤等では油が分離していることもあります。
医薬品は、特に決まりがなければ室温(1〜30℃)で保存することになっていますが、今年の夏も猛暑が続きましたので、開封後数ヶ
月が過ぎたものはこの時期に取替えておくと良いでしょう。
・2005/ 8/25 ★夏後半の対策について
今月もアスゲン製薬よりの健康情報をお届けします。
夏の暑さが一段落しました。体調を崩してか
ぜをひいたり、季節の変わり目で咳・痰の症状を訴える方が増えてくる季節になりました。今回は、OTCの選択における、咳・痰症状に
適応した配合成分の解説です。
かぜ症候群に伴う咳の場合
一般的に、かぜの症状は、まず鼻、のどの炎症に始まり、気管、気管支、肺の順に炎症が奥に進みます。その場合、初期症状と
して鼻の乾き、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが起き、やがてのどの痛みが生じ、軽い咳をするようになります。
症状がさらに進むと、発熱・頭痛・関節痛・下痢・吐気・全身倦怠感などの症状が現れます。痰を伴う咳が生じるようになれば、気管や気
管支に炎症が広がっていることを示しています。
@軽い咳が出て、痰を伴わない場合
中枢性鎮咳薬のノスカピン・臭化水素酸デキストロメトルファンな
どが配合されている製剤が適応となります。
A痰は少し出るが、空咳がひどい場合
すでにかぜ薬を服用している場合は、その製剤中の鎮咳薬をチェックし
ます。
咳が止まらない場合は、中枢性鎮咳薬のリン酸コデインや気管支拡張作用のある塩酸メチルエフェドリンが配合されている製剤が適応と
なります。
B咳と痰がかなりひどい場合
かぜ症状と喀痰の症状がかなりひどい場合は、早めに病院で診てもらいましょう。
OTCの適応と判断される場合は、ノスカピン、リン酸コデインなどの中枢性鎮咳薬に、マオウ・キキョウ・トコンなどの生薬エキスを
配合した咳と痰専用の製剤が適応となります。
痰の切れが悪い場合は、グアヤコールスルホン酸カリウムなどの去痰薬、塩酸ブロムヘキシン・塩酸エチル(又はメチル)システインな
どの気道粘膜溶解薬や塩化リゾチームなどの消炎酵素剤を配合した製剤が適応となります。
中枢性の鎮咳薬は、咳を止めることで、痰の喀出を困難にしてしまうことがありますから、鎮咳薬と去痰薬のバランスに注意することが
必要となります。
のどに違和感のあるアレルギー性の咳の場合
アレルギー性の咳は、アレルギー症状により気管支がけいれんを起こして生じる咳で、ハウスダストが原因の場合を除いて季節性がある
場合が多いようです。
ハウスダストが原因であれば、咳の症状が就寝直後から明け方に発現します。
OTCでは、抗アレルギー薬やマレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン薬が配合されている製剤が適応となります。
・2005/
7/30 ★夏の対策について
今月もアスゲン製薬よりの健康情報をお届けします。
高温多湿の日本の夏は、心臓や血管に負担がかかります。暑さにより体表面の血管が拡張して内臓で血流が減少すると、心臓は心拍数を
増加させて余計に働かされます。
その上、汗をかくことで水分や塩分を失うため、水分を失って濃縮されてドロドロ状態になった血液を心臓は送り出さなければ
ならなくなるので、一層負担がかかります。
通常、体内の水分量は加齢とともに減少します。中高年者では脱水状態が起きやすく、65歳以上の高齢者の場合は、常に脱水状態が潜
在的にあるので、無理は避けてください。
●血液がドロドロになる脱水状態を避けるには、水分補給をきちんと行なうことが大切です。水分補給の基本は、汗をかいたらコップに
1〜2杯の水をゆっくりと飲むことです。
●心臓の悪い方は、水分をとり過ぎが心臓に負担をかけてしまうことがあるので、医師と相談の上でとる水分量をきちんと決めておく必
要があります。
●また、汗をかくとミネラルが大量に失われますので、果物や緑黄色野菜などから十分に補給してください。
●「心臓病」とまでは行かないけれど、通常から「心臓に負担がかかっ
ているかな?」と心配がある方や更年期を迎えた女性や高齢の方で「血流が悪くなっているかな?」と感じている方などは、食べ物のバラ
ンスに気を配ると同時に、心臓の働きに対する保護や血流の改善が期待できる生薬を含んだ医薬品、ビタミン剤、健康食品等を上手に利用
することで、心臓や血管への負担を軽くすることが期待できます。
●水分補給はタイミングも重要です。就寝前と起床時のコップ一杯の水は役に立ちます。
●夏は睡眠中に通常の皮膚・肺呼吸による水分が失われる以外に、暑さによる汗としても多くの水分が失われています。また、睡眠中は
血圧が下がり血液の流れる速度が遅くなるため血小板の凝集力も高くなり、血液が固まりやすくなっています。
●急死の発症頻度が睡眠中に多い理由は、睡眠中に血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなるからです。予防には、就寝前に
水分を補給し、血液の濃度を高めないようにし、夜中に失われた水分は起床時に速やかに補給しましょう。
●急激な温度変化も要注意です。
最近は夏に発生する脳卒中が増えてきました。
外の猛暑から冷えた室内に入る時、急激な温度変化に対応しようと血管が急に縮むことが原因です。
●いきなり冷えた室内に入らず、タオルで汗をよく拭いたり、下着を取り替えましょう。それが無理な場合は、廊下で体を室温に慣らし
たり、上着を羽織るなど、温度差を少なくする工夫が必要です。
●また、体の冷やし過ぎは危険です。
特に睡眠中は体温が低下しているため、冷房や扇風機の風に長時間当たり続けると体温が奪われて循環障害が起き、最悪の場合はショック
状態から急死に至ります。
●睡眠中は、冷房や扇風機の風が直接当たらないようにして、何時間も連続しないようにタイマーで調節しておくことも大切です。
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・2005/ 6/30 ★夏かぜについて
日本列島、梅雨が明けた地方と、これから梅雨が始まる地方とではかなり気候に差があります。体調不良などで病気になる傾向
も、地方によりかなり差が出ると思いますが、参考になる情報がアスゲン製薬より届きました。まだ地域差はありますが、早めに
ご紹介させて頂きます。
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今年は空梅雨ということで、6月から毎日暑い日が続いています。急激な暑さやエアコンの使い過ぎで体調を崩し易い時期です。今月は
「夏かぜ対策」が話題です。
かぜ(普通感冒)の原因の
80〜90%はウイルス感染です。このウイルスは200種類以上あるといわれています。多くのウイルスが寒く乾燥した環境を好むた
め、かぜは冬に大流行しますが、中には暑く湿度が高い夏の環境を好むウイルスもいます。代表格がアデノウイルスやエンテロウイルスで
す。
アデノウイルスの「アデノ」とは「のど」を意味しています。このウイ
ルスに感染すると「発熱」「のどの痛み」「激しい咳」が出るのが特徴です。乳幼児が感染した場合、百日咳と間違えるほど、ひどい咳が
出ることもあります。症状の一つの「発熱」は、ウイルスを排除するための身体の防御反応でもあり、多くは初期段階で熱を出してしまっ
た方が回復が早いようです。1〜2日過ぎても熱が下がらない時は解熱剤や解熱剤が配合されている総合感冒薬を使用しますが、症状に
よっては、解熱剤が配合されていない「鎮咳去痰薬」「鼻炎用薬」「トローチ」の上手な使用もおすすめです。
ただし、真冬の寒い時期のように、フトンにくるまって無理に汗を出そ
うとする行為は、体力を消耗するだけでおすすめできません。
「夏かぜはお腹にくる」とよく聴きます。こういった場合の多くはエン
テロウイルスに感染したケースです。エンテロウイルスの「エンテロ」とは「腸」を意味しています。エンテロウイルスは、呼吸器以外に
腸の中でも繁殖するため、発熱やのどの痛みに加え、下痢や腹痛といった胃腸症状を訴えることが特徴です。夏かぜによる下痢は、腸内の
ウイルスを大便とともに排泄しようとして起こる症状のため、下痢止めを飲むとウイルスが排泄されず、夏かぜの回復が遅れることもあり
ますので、通常は2〜3日様子を見てから服用します。下痢は脱水症状を起こしやすいので、水分補給を忘れずにします。下痢の症状がひ
どい時には医療機関へ受診しましょう。
★夏かぜの予防策として、
@手洗いを習慣にする。
Aエアコンは適切な温度に設定する。
B人混みを避ける。
C軽い運動、ストレッチ体操、マッサージ等
があります。
また、体の免疫力が低下しているときに感染しやすくなりますので、ストレスや疲労の蓄積、食欲不振、寝不足には日頃から注意が必要
です。食欲が落ちている時には、ビタミン・ミネラル・たんぱく質等の適切な栄養補給をすることや、「疲れ」「だるさ」といった身体の
注意信号に対しては、身体を休めるとともに早めに滋養強壮薬を利用して「疲労回復」することも、上手な免疫力低下の予防策です。ま
た、夏かぜをひいた時は、対症療法薬で症状を緩和して余分な体力の消耗を防ぐとともに、自宅でゆっくり休養しながら免疫力を高め、一
日も早くウイルスに打ち勝ちましょう。
かぜをひいたり、咳・痰の症状が続いたりする季節になりました。
夏の暑さが一段落しました。体調を崩してかぜをひいたり、季節の変わ
り目で咳・痰の症状を訴える方が増えてくる季節になりました。今回は、OTCの選択における、咳・痰症状に適応した配合成分の解説で
す。
かぜ症候群に伴う咳の場合
一般的に、かぜの症状は、まず鼻、のどの炎症に始まり、気管、気管
支、肺の順に炎症が奥に進みます。その場合、初期症状として鼻の乾き、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが起き、やがてのどの痛みが生じ、
軽い咳をするようになります。症状がさらに進むと、発熱・頭痛・関節痛・下痢・吐気・全身倦怠感などの症状が現れます。痰を伴う咳が
生じるようになれば、気管や気管支に炎症が広がっていることを示しています。
@軽い咳が出て、痰を伴わない場合
中枢性鎮咳薬のノスカピン・臭化水素酸デキストロメトルファンな
どが配合されている製剤が適応となります。
A痰は少し出るが、空咳がひどい場合
すでにかぜ薬を服用している場合は、その製剤中の鎮咳薬をチェッ
クします。咳が止まらない場合は、中枢性鎮咳薬のリン酸コデインや気管支拡張作用のある塩酸メチルエフェドリンが配合されている製剤
が適応となります。
B咳と痰がかなりひどい場合
かぜ症状と喀痰の症状がかなりひどい場合は、受診をすすめてく
ださい。OTCの適応と判断される場合は、ノスカピン、リン酸コデインなどの中枢性鎮咳薬に、マオウ・キキョウ・トコンなどの生薬エ
キスを配合した咳と痰専用の製剤が適応となります。痰の切れが悪い場合は、グアヤコールスルホン酸カリウムなどの去痰薬、塩酸ブロム
ヘキシン・塩酸エチル(又はメチル)システインなどの気道粘膜溶解薬や塩化リゾチームなどの消炎酵素剤を配合した製剤が適応となりま
す。中枢性の鎮咳薬は、咳を止めることで、痰の喀出を困難にしてしまうことがありますから、鎮咳薬と去痰薬のバランスに注意すること
が必要となります。
のどに違和感のあるアレルギー性の咳の場合
アレルギー性の咳は、アレルギー症状により気管支がけいれんを起こし
て生じる咳で、ハウスダストが原因の場合を除いて季節性がある場合が多いようです。ハウスダストが原因であれば、咳の症状が就寝直後
から明け方に発現します。OTCでは、抗アレルギー薬やマレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン薬が配合されている製剤が適応
となります。
--------------------------------------------------
・2005/ 2/ 3 ★花粉症と風邪の見分け方
似たような症状なので間違いやすいこの二つの疾患ですが、届いたばかりのアスゲン製薬からの学術情報がとてもわかりやすく、皆様の参考になりますので、紹介し
ます。
|
花 粉 症
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風邪(普通感冒)
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原 因
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スギ・ヒノキ等の花粉によるアレルギー
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ウイルスによる接触感染
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発症の様子
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決まった月・季節に発症する
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徐々に発症する
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目の症状
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かゆみ、充血、涙が出る
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特になし(発熱時等に多少充血あり)
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くしゃみ
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発作的に何回も出る(5〜6回)
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単発的。くしゃみよりセキが出る。
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鼻みず
鼻づまり
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水のようなサラサラとした状態。鼻づまりが起こる。
|
最初は水のようなサラサラとした状態で、後に粘り気が出てくる。鼻づまりが起こる。
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熱
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微熱(ほとんど出ない)
|
発熱(37.5℃)
|
一日の症状
|
朝方に激しい。就寝時の悪化もある。
|
一日中症状が続く。
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一番わかりやすいのは「目のかゆみ」があるかないかです。また、くしゃみが5〜6回も続くときは花粉症の可能性が高いです。
・2004/11/11
★全国的な温暖化天候の影響も関係しているのでしょうか、今各地でスギ花粉の飛散が観測されています。
※スギは例年10月から11月にかけて雄花の芽の中に花粉を作り、気象条件によっては秋にもわずかながら花粉を飛ばすことが
わかっています。
ただし、猛暑の年は花粉が沢山つき花粉量も増えるので、敏感な方は晩秋にも症状が現れる可能性があります。お出かけの際はマ
スクなどで鼻を守りましょう。
2004/ 9/ 2
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夏バテ回復のコツ
夏バテからの早めの回復は@質のバランスが取れた食事(栄養補
給)。
Aぬるめのお湯でのゆっくりとした入浴。
B十分な睡眠。
夏の間に起きてしまった自律神経の乱れを正常にするとともに、胃腸の調子を整え、新陳代謝を高め、自分自身の体力(自
然治癒力)を改善することが大切です。
夏バテを感じた時、特に摂取したいのがた
んぱく質とビタミンB1です。
アイスクリームや清涼飲料水等の甘い物や冷麦・そうめんばかり食べていると、B1が不足して身体がエネルギーを産生しづらくなり、
集中力が鈍り、疲れを感じやすくなっています。
また、暑い時期に口当たりの良さを優先した食事ばかりでは不足がちになっていたたんぱく質は体力や免疫力、そして筋肉・皮
膚・骨格・内臓など体を構成する組織をつくる重要な栄養素です。
夏の間、ビールのつまみにと高脂肪・高カロリーの食べ物ばかりを口にしていた人は、血液が脂肪でネバネバ状
態になって血流が悪く、ポンプの心臓にも負担がかかっている可能性があります。
血液のネバネバ状態を改善し、サラサラと流す助けをする野菜・健康食品などを上手に取り入れられると良いでしょう。
夏バテ対策の食事は、量より質がポイントになります。また、冷たい物の飲み過ぎで、胃に負担をかけた方は、胃の負担
を軽くする目的から、眠る3時間前までに食事を済ませましょう。
夏はシャワーだけで済ませた方も多いと思いま
す。ぬるめのお湯は身体をリラックスさせ、血流を改善し、新陳代謝を促します。
身体の正常な反応としての発汗がエアコンで抑制された方にとってはゆっくりと汗をかくことも大切です。
熱いシャワーは朝の眠気覚ましには適切ですが、夜はゆっくりとぬるめのお湯での入浴が夏バテ対策となります。
今夏は、明け方になっても気温が下がらず寝苦
しいことに加えて、オリンピックも白熱し、睡眠不足になっている方が多いと思います。 就寝・起床時間を決めた規則正しい睡眠がポ
イントになります。可能であれば、午後10時から午前2時の4時間を軸に連続した睡眠時間をとります。
また、睡眠に入りやすい環境を作りとしては、通気性や吸湿性がよく、体を締めつけない寝間着を選ぶようする、寝室の
環境としては温度を極端に下げずに除湿に心がけると良いでしょう。
2004/8/21
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紫外線をカットさせるこつ
紫外線を通しにくい素材で一般的なのは、ビニロン、ポリエステルで、色は黒のように濃い色ほど通しにくいことがわかっていま
す。
また、布地の種類とタイプではポロシャツの鹿の子、メリヤスのTシャツが紫外線をカットしやすいそうです。
(参考:「繊維製品消費科学、1993」「鹿児島短期大学紀要 自然科学編、1993」)
2004/07/25
・紫外線からお肌を守るちょっとしたアドバイス
@サングラスをする。
A又はツバ付きの帽子を被る
Bちょっと面倒でも、日傘をさす
そして、オードムーゲUVデイケアミルクを
塗ること
ちょっとした近所への外出でも、気にかけると効果は違ってきます。ぜひ試されてみてください。
2004/7/14
・「プール熱」が流行の兆し
今年は例年になく流行していると、厚生労働省など新聞や各メディアで報道されていま
す。
症状は発熱や喉の痛み、目の炎症などです。注意しなくてはいけないことは、プール以外でも感染するということです。
体の免疫力が低下していると罹りやすい様です。「若甦Eカプセル」を朝晩のんで、基礎体力をつけましょ
う。
・2004/4/6
家庭にある鼻炎薬やかぜ薬の成分をいますぐチェック!
昨年の8月の情報、塩酸
フェニルプロパノールアミン(PPA)含有製品の服用でまれに副作用が報告されている「脳出血」の注意喚起が、再度厚生労働省医薬食
品局安全対策課よりありました。多くは不適正な使用(過量服用)によるものなので、ご注意下さい。
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